2018年02月11日

こんな夢を見た 17

私は学校にいる。

高校の新学年のクラス替えで、今までと教室が違うのだが、自分が何組なのか確かめたはずなのに、何も思い出せず、困惑しつつ校舎内をうろうろ歩いている。
もうすぐ授業が始まるというのに、自分の教室が分からない。
薄暗い階段を上って行くと、前に進めない一面の白い壁が立ちはだかる。
「なんだ、上に行けねぇのか」
「戻ろうぜー」
男性ふたりの声がすぐ背後から聞こえて振り返ると、白シャツに黒ズボンの制服を着た生徒が階段を下りて行く姿が見える。
私も階段を下りる事にした。
校舎だった建物の中は、オフィスと商業施設と学校がミックスされた奇妙な場所になっている。廊下から見えるのは、生徒が揃っている教室や、ガラス張りの小さなオフィス、灰色の重そうなドアに会社名が書かれた白いプラスチックの横長のプレート、飲食店も多々あるらしく、雑多な雰囲気である。そこかしこにいるのは学生服の生徒だけでなく、タイトスカートを穿いたOLもスーツのサラリーマンも、灰色やくすんだ青の作業服の人も、ランドセルを背負った小学生もちらほらいる。なのに、そこは私が通っている高校でもあるのだ。

あぁ、これは絶対に教室に入れない、目的の場所にたどり着けないパターンの夢だな。
以前から何度も見ているお約束な夢だと気がついても、私は謎の建物の中をさまよい続ける。外に出られないのもお約束である。


  
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2016年10月06日

こんな夢を見た 16

私は手芸品店にいる。

レジ待ち2番手で、手には布カバンの作り方の本を持っている。
たくさんの布地を買ったお客さんが支払いを終えたので、私は持っていた本をレジの女性店員に渡す。財布からお金を出そうとしていると、
「90円です」
と言われて驚く。
「90円なんですかその本」
「はいそうです90円です」
ちょうど10円玉が9枚も財布に入っていたので払うと、レジの店員さんが茶色い紙袋に入れた本とレシートををこちらに差し出しながら、
「この本に載っているカバンは決して作ってはいけませんよ」
と、にこやかに言った。  
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2015年12月24日

こんな夢を見た 15

朝、目が覚めると、私の両腕にたくさんの水泡ができている。

いびつな楕円形の大小さまざま、大きいものは踏みつぶしたぺっしゃんこのゼリービーンズくらいで、特に左腕がひどい。
これは皮膚科で診てもらうしかない、と家から近い病院を地図で探すが、山ひとつ超えた先にしかない。
自転車で行けない事はないが、きょうだいに頼んでクルマで送ってもらい、人家まばらな道の先に急に現れた小さな街に着いた。
そこは夏なのに乾燥した土地だった。
立ち並ぶビルは2階や3階までしかない小さなものがぎゅうぎゅうに集まっている。
地図で見当をつけていた皮膚科医院が見当たらず、小さくまとまっているビル群の周囲をぐるぐる歩くが見つからない。
街にある看板はすべて派手な赤や黄色ばかり、文字は日本語じゃなく、どこの国のものか分からず、出歩いている人々は肌の色もさまざまな多国籍で、民族衣装博覧会のようだ。
ひとつの3階建てビルの2階の窓から、白衣を着た男性が何かを叫んでいて、よくよく見ればそこが病院で、小さな看板に小さく皮膚科と書いてあったが、叫び続けている先生らしき男性は浅黒い肌をした彫りの深い顔の外国人で、何を言っているのか分からないし、その人の横にいるピンク色のナース服の女性ふたりもどう見ても日本人じゃないので、病院に行くのをあきらめた。
肩を落として、きょうだいに家に帰るよう頼もうと振り返ると、乗って来たクルマが砂ぼこりをたててどんどん小さくなっていくところだった。
しょうがないな、と何故かビル横に止めてある私の自転車で家まで帰ろうとするが、盛大に道を間違え、開発途中の分譲住宅地らしきだだっぴろい盆地を走る大きな道を、ひとりペダルをこいでいた。
いったんさっきの変な街に戻ったほうがいいだろう、と自転車を止めて振り返ると、大きな建造物が目に留まった。
渋い赤色と灰色のそれには横書きのプレートが掲げられていて、そこには、
<男女平塔>
とある。
男女平等、にかけたダジャレの塔らしい。

「なんじゃそりゃーーっ!!」

と叫んだところで今度はちゃんと目が覚めたのだった。
むちゃくちゃ口の中がカラカラで、どうやら現実でも叫んでいた模様。  
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2015年03月04日

こんな夢を見た 14

私はデジカメを片手に知らない町を散歩している。
入り組んだ小道を歩いていると、右手に小さな寺があり紅梅が咲いているのが見えた。
そのまま狭い道なりに進むと、商店街に着いた。
歩行者しか通れない小規模な商店街の端に、名刺印刷屋があり、屋号が私の苗字と全く同じで読み方も同じでうれしくなる。
私の苗字は全国的に珍しいほうなので、勝手な親近感を持ちながら、店の外観と屋号の看板を撮るべく、しゃがんでデジカメを向けていると、
「あれ~、何してるんこんなとこで」
と名刺印刷屋のガラス戸を開けて出て来た、ケンドーコバヤシに声をかけられた。
「同じ名字だから、写真に撮っとこうと思って」
撮り終えて立ち上がる私。
「へ~。じゃあ、行こか」
と言われ、何故か連れだって商店街を後にする。
来た道を戻って行くと、大きな駅に着き、そのまま電車に乗ろうとなるも、その時になって私は手ぶらである事に気付いた。
「ごめん、財布を忘れて来た。先に行ってて」
改札口に向かうケンコバさんに手を振って、私は再び商店街へ向かって歩く。
小さな寺の門の前には、前カゴにスーパーで買い物をしたらしき買い物袋を載せた自転車が止まっていて、紅梅を見上げるおばあさんがいたが、それ以外はこれといった変化がない。
名刺印刷屋の看板が見え始めた時に、持っていたデジカメもないと気付き、そうそう、鞄に財布と一緒に仕舞っておいたんだった、その鞄は名刺印刷屋の室外機のそばに置いたままだったんだ、そのまま置きっぱなしになっていたらいいけどな、と思った。



……なんでケンコバさんが出て来たのか不明。
テレビで見かけた訳でなし、全くの謎。  
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2013年11月03日

こんな夢を見た 13

私は代筆を頼まれて、ある家の一室に招かれている。

「こちらです」
案内してくれた着物姿に白いエプロンの女性は、大正か昭和の初期のような格好をしている。
部屋の入口は、ただ四角いだけでドアがない。
中は奥行きがある、長方形の部屋だ。
部屋に入ると、床はペルシャ絨毯だろうか、毛足の長いふかふかで、変わった模様。
長方形の長い一辺にあたる右の壁は、白い漆喰の壁がつるんとしていて、もう一辺の左の壁には作りつけの棚があり、ギリシャ数字の長針短針がなく秒針だけが回る、重そうな置時計が乗っている。
奥の壁には、違い棚が壁に埋め込まれているが、何も飾られていない。
壁だけでなく、天井も白い漆喰が塗られている。
部屋には窓がなく、天井にあるべき電灯もないのに、中は明るかった。

「では、終わりましたらお知らせください」
一礼して案内役の女性が去る。

役に立たない置時計が乗る棚を背にして座るように、机と椅子があり、机上にはメモ用紙と便箋、インク壺とペンが用意されていた。私は席に着くと仕事に取りかかった。
仕事は簡単で、時間がかからず終えた私は、椅子から立ち上がりかけて固まった。
椅子の背もたれの端と天井と壁の3点を使って、女郎蜘蛛の大きな巣が出来上がっていて、蜘蛛がこちらの様子をうかがっている。机を押して逃げようとしても、机が重くて動かない。
さてどうしたものか、と思っていると、黒くて大きな虫が一匹、蜘蛛の巣にダイブした。
虫はカブトムシで、オスだった。
巣にかかったそれに、女郎蜘蛛が襲いかかるのを視界の端にとらえつつ、私はとっさに机の下から脱出して、そのまま家の外まで走った。

外から見て、家は平屋だと判明した。純和風で、とても古びている。
周囲の家々も平屋で、私が飛び出た家の向かいは八百屋だった。
着物に、店名入りの前掛けをしている店主らしきおじさんが、話しかけて来た。
「へええ、その家から出て来た人を初めて見たよ! 珍事だね」
どういう事か聞けば、
「その家、人が次々に入って行って、出て来る事なく姿を消すので有名だよ」
と言った。



この後、再びその家の中に入ったのですが、どんどん夢特有のちんぷんかんぷんな展開に。
ちなみにこの家には、どこにも窓はありません。電気もなし。
あと、部屋に突然現れた女郎蜘蛛は、言葉を話していたけど、何をしゃべったのか覚えてません。
聞いた時、むちゃくちゃ怖かったのですが。  
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2013年10月13日

こんな夢を見た 12

私は複合商業施設(ショッピングセンター)にいる。
平日でも人が多いはずなのに、閑散としていて、薄暗い。
ところどころの電気はついている。
離れたところに子供がひとりで歩いている姿を見つけて、臨時休業ではないらしいと思うが、私が今いる和紙専門店に店員はおろか誰もいないから、暗いそこで困惑して立っている。
「……大丈夫ですか?」
店内を覗き込む、腰の引けた姿の、知らない女性が話しかけて来た。
「あの、あなたは違いますよね。早く隠れないと、あいつらに捕まりますよ」
何を言っているのか分からないから、とりあえずこの女性に話を聞くことにする。

ざっくり言えば、このショッピングセンター内は、ゾンビ的な異種人に乗っ取られている最中らしい。

「あいつらは、人間を捕まえて消しているんです」
消す、というのは殺すとか食べるとか、連中に触れられたらゾンビ化するとか、そういったものではなく、文字通り世界から消去されるという。
「それと、あいつらは子供と老人の姿でいます」
子供? さっき見かけましたよ、と言うと、女性はあわてて周囲を見回す。
ほら、あそこに何人か固まっていますよ、あそこは確かトイレの前ですね、と私が指さすと、女性が小さく悲鳴を上げる。
「逃げましょう。他にもまだこの中にいる人を探して、一緒にいたほうがいいです」
女性は私の腕をつかんで、走りだす。

しばらくして、ゾンビから逃げ回っている他の人たちと合流。

男性4人、わたしに声をかけた女性、そして私の計6人が、どうにかして外に出ようと画策するが、ふいに現れる老人と子供にただ逃げ惑う。
スマホで外と連絡を取っていた男性が、外に出れたとしても状況が変わらないと悔しそうに言った。
「人間は、もう残り少ない」


ここで夢は唐突に終わる。


  
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2013年01月23日

こんな夢を見た 11

私は古い洋風建築が集中して建つ町を散策している。
独特な風合いのビルから出たところで、そろそろ電車に乗って隣町に移動しようと思う。

4両編成の電車の1両目に乗りこんだ私は、一番前に行き、窓から行く手の線路を眺めて立っていた。
目前の線路はまっすぐ、どこまでも伸びている。
ふと目を左にやれば、運転手が見える。うしろ姿なので年齢は分からないが、背筋のきれいな伸び具合からして、若い運転手だろうか。
再び行く手の線路に目をやった私は、正面にこちらを向いて立っている、鮮やかな青色のスーツを着た青年に気付いた。

あぶない、と思った瞬間、緩やかに波打つ黒髪の彼と目が合った。

にぶい、嫌な音と、体感したくない振動が世界に満ちた。

青年は向かって来る電車に、穏やかな笑みを浮かべていた。




……はっ、と目が覚めたら布団の中でわたくし硬直してました。
心臓はばっくばく。
夢だった……でも怖いよ、怖すぎるよ!
思わず合掌して般若心経を唱え始めるも、途中で眠ってしまうのが我ながら不可解。
恐怖を凌駕する睡魔か……というか、般若心経をとっさに唱えられるのもどうかしている。  
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2012年05月19日

こんな夢を見た 10

友人Mが親の店を継いだという。
店は商店街の端から2つ目にあり、いい場所なのだが、売り上げはかんばしくないそうだ。
私は、友人Mがいる店へ歩いて行く事にした。

店に着くと、友人Mがショーケースの向こうで忙しそうに働いている。
「やあ、商売はどう?」
声をかけると、友人Mはこちらに笑顔を向けた。
「新製品の開発をしてるところやねん。ぜひ味見していって」
友人Mは、両手で練っていた大量の飴を無造作にどすんとショーケースの上に置いた。
まだ柔らかい飴の塊は、昔見た「スライム」という、ねばねばのおもちゃを彷彿させる見てくれである。
要するに不気味なケミカル色をしている。
私が好奇心から顔を近づけると、友人Mはあわてて止めた。
「温度が高いうちは、香りが強いから鼻を近づけると危険やで」
「……これ、何味やの?」
「やっぱりな、和のテイストって大事やと思ってな、日本独特な風味に挑戦してみた。
わさび味の飴。
珍しくていいやろ?」

店の売り上げがかんばしくない理由は明白だと思った。



解説。
友人Mは実在の人物だが、飴屋の子ではない。
友人Mの親は、商売人ではない。
わたくしは、ここ最近、シュールな夢ばかり見ていて、目覚めからとても疲れている。  
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2012年02月26日

こんな夢を見た 9

私は自室にいる。
ふと、長らく使っていないCDデッキのスイッチを入れると、中にディスクが入れっぱなしになっている。
いつからデッキを起動させていなかったかを考えつつ、ディスクを取り出してみれば、それはレンタルCDである事に気付く。
慌ててレンタル店の袋を探し、押し入れにあったそれを引っ張り出して、返却日をガン見すると、とっくの昔に過ぎている。

まずい! 今日でもう何日超過しているんだ!?

電卓を手にするや、延滞料金の計算を始めた私は、そのとんでもない額にだらだら冷や汗を流す。
激しい動悸に襲われる。




「いや、ここ最近CDレンタルしてないって!!」
目覚めとともに自己ツッコミを言い放つ。
夢の続きというか、動悸で目が覚めましたが。  
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2011年11月04日

こんな夢を見た 8

「この通り、困ってるんですよ」
茶色に染めた髪にゆるくパーマをかけた、40代くらいの女性が眉をひそめている。
「しかしお客様、この土地をお買い上げいただいた時は、こんな状態ではありませんでした」
隣に立つ紺色のスーツ姿の不動産会社社員の女性も、困り顔でいる。
目の前には、広い土地が広がっている。
どこかの別荘地らしく、遠くの木々の隙間に家がいくつか見える。
困っていると言った女性が、この土地を不動産会社から買い、家を建てようとしていたところ、異変が起きたのだ。
「もともと草ぼうぼうでしたよ。でもね、こんなものがたくさん生えてきたら不気味よ。下見に何度か来た時はこうじゃなかったけど、季節によってこうなるって分かっていて黙って売り付けたのはひどい」
「いえ、お客様。こんな事は今までありません!」
「でも今はこうなってるんです! どうすればいいのか困ってるんです!」

秋晴れの青空のもと、ふたりの目の前の、日当たりのいい広い草原のあちこちに、色んな種類のきのこがびっしり生えている。
かなり不気味かつ壮観。  
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2011年08月16日

こんな夢を見た 7

私は案内されて殺風景な白い廊下を歩いている。
廊下は狭い。
右側の壁は窓がない。つるんとして無機質な壁が続いている。
左側の壁にはぽつりぽつりドアがあり、丸い銀色のドアノブが壁から突き出ている。
天井の蛍光灯は、節電のためか少ししかついていない。だから廊下全体が薄暗い。天井もあまり高くなく、圧迫感がある。
私を案内しているのは3人。全員白衣姿だ。うちのひとりが私と積極的に話をしているが、何の話をしているのかよく分らない。会話はちゃんと成り立っているのだが、記憶に一瞬たりと残らない。あとのふたりは無言で、会話する私たちの後ろをついて来ている。
廊下を右に曲がると、2メートル先でまた左に曲がらなければならない。
私としゃべっていたひとりが、そのまま曲がってくださいというふうに手を伸ばす。同時にドアの開く音がして、スーツを着た大きな男が曲がり角のすぐ向こうから出て来た。男はうなだれて、曲がり角の壁に額をつけて静止した。こちらに背中を向け、微動だにしない。
驚いて立ち止まった私を置いて、会話の相手が何も言わずするりと静止している大男の背後をすり抜けて左折して行き、後ろをついて来ていたあとのふたりも無言で行ってしまった。
私もすぐ、3人の後をついて行かなければならないが、体が動かない。
多分、あれはまずい。あれに気付かれずに通り過ぎなければいけなかった。立ち止まったのは失敗だ。
勇気を出して一歩踏み出したが、廊下の角に頭をうずめていた大男が音もなく動いて、私の真正面に体ごと向けた。
目があった。
全身に鳥肌が立つ。
大男はまっすぐこちらを見て、両腕を伸ばし、恐怖で硬直する私の両手をつかんだ。強烈な痛みが全身に走る。馬鹿力に、私の指の骨はぎしぎし音を立てる。これは指の骨どころじゃなく、手のひら全体、腕の骨まで粉々に砕かれてしまう。手の痛みに加えて胸も重く、息苦しくなる。
大男はまばたきひとつしない。じっと無表情で私を見ている。何か言っている。それは、ある歌のフレーズを棒読みしていた。その歌は有名なのですぐ分かった。何で今その歌なのか。それよりも両手がしびれて痛い。そろそろ骨が折れる。息も出来ず苦しい。まずいまずい。私はぎゅっと目を閉じた。



……はっと目が覚めた。
仰向けに寝て、両手を胸の上に乗せている。軽く握った右手を左手が包み込むようにしている。
腕が硬直して痺れている。それが重く胸を抑えつけている。
道理で息苦しかった訳だ。
そして困惑。大男が棒読みしていた歌詞、夢では「あの歌手(バンド)のあの歌の一節だ」と分かっていたのに、目が覚めた途端に記憶が失せてしまった。何の歌だったのだろう?
  
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2011年03月15日

こんな夢を見た 6

私は駅に停車したまま一向に発車しようとしない電車に乗っている。
背後に開いたままのドア、目の前に閉じているドアがあり、ガラス窓からぼんやり見える景色を何となく見ている。
車内は人がまばらで、静かだ。
車窓の向こう、別のホームに入って乗客を吐き出す電車の様子が見える。
天気が悪いのか早朝なのか夕暮れなのか判然としない、薄暗い青白い世界。
開いたままのドアの向こうから、にぎやかな声が入って来て、そこでようやく今まで無音だった事に気付いた。
目の前のガラス窓に、背後の様子が映り、数人がかたまって車内に入って来るのが見えた。
その中に、かつみ♡さゆりがいる。
「あ~疲れた~、お疲れ~」
立っている私の右隣に来たさゆりさんが、大声でしゃべりかけてきた。
「お疲れ様です」
「それでね~、さゆり、ものすごくお腹が減ってんねん」
「撮影で何か食べたでしょう」
「ちょこっとだけ~」
話しているうちに電車は動きだした。
まるで私とさゆりさんが普通にしゃべっているかのようだが、私に別人が乗りうつってしゃべっている感じがする。あるいは別人の中に私が入り込んでいるのか。
かつみさんは撮影のスタッフと笑い話に興じている。
私は、ああ、関西の一部で放送している、「かつみ♡さゆりのなかよしがいちばん」というケーブルテレビの撮影をしていたんだなと納得していた。

補足。
「かつみ♡さゆりのなかよしがいちばん」という番組は存在します。
関西のあちこち、商店街や複合商業施設などを中心に小規模撮影隊で行っていまして、ウチの近くにも来ていた映像を以前に見たので、それが夢の元になっていると思われます。
あと、電車やバスに乗る夢は、精神的に参っている時によく見ます。  
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2011年01月04日

こんな夢を見た 5

朝の冷え込みに尻込みしていたが、気合いを入れて布団から出る。
ベランダのある東側の窓を開ければ、まぶしい朝の光が部屋へ直接差し込んだ。
とてもいい天気だ。
ベランダの先に見える山なみを見ていたら、木々が青々としている。
あれ?
1月の山は、落葉した木が群生しているだけで寂しい風景のはずなのに何故だ?
首をひねって、ぼけ~っと突っ立って山を見ていたら、薄紅の花弁が目の前をよぎった。
……おいおい、桜が咲いてるとかふざけた事じゃあるまいよなぁ、と南北に続く山なみを眺めていると、どうやら南側の景色だけが特に春めいて明るいと気付く。
木々の緑色に混じって、赤色もところどころ鮮やかにあって、これは紅葉も一緒くたになっているらしい。
何じゃこりゃー?
南側の色彩豊かな山の景色を、じっと見ていたら、大きな木が一本あり、それが薄紅の花を満開に咲かせていた。
あ、あれ木蓮だ。
薄紅色の花を咲かす木蓮……? ありえんだろう。
山はますます春めいて、桜が咲き始めた。
早回しで変わる春の移ろいを見つめた。



……と、能天気すぎる夢でした。  
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2010年11月02日

こんな夢を見た 4

わたしは寮生活をしている。
四人部屋の一室で、正座して床に広げた衣類を分類し、衣替えをしていると、同室のひとりが、開けっぱなしのドアの向こうから声をかけて来た。
寮生数人で、お茶を飲みに行くけど一緒に行かないかとの誘いだったが、衣替えの途中だから行けないと断った。
バタバタと廊下を数人が通り過ぎ、寮内が静まり返る。
しばらくして、わたしは衣替えを済ませ、正座していた足を伸ばす。少しだけしびれていたが、立ち上がってふらりと外へ出かける事にした。
玄関を出て門へと向かうが、左足が痛くなってきた。
ふくらはぎが張って、とても痛い。どうしたのかなぁ、と首をかしげながら歩く。
右足のふくらはぎも痛み出した。
両足とも痛くて仕方がない。
なのに歩く事をやめられず、ぎくしゃくと歩き続ける。止まりたくても勝手に足が前へ前へ出てしまう。
痛くて、もう限界だ……。


……はっと目が覚めたら、見事に両足が攣っていた。
こむら返りである。
ふくらはぎが痛くて痛くて、布団の中で悶絶。なかなか起き上がれなかった。
  


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2010年09月03日

こんな夢を見た 3

私は自転車に乗っている。
現実にある街の風景に、夢ならではの変てこな足し算をされた場所を自転車で走っていると、ひとつ年下の友人、Kやんに声をかけられた。
「今から、MさんとTさんに会うんですよ。一緒に行きませんか?」という。
Kやんも自転車に乗っているので、友人MとTも自転車で現れるだろうなぁと思っていると、すぐにふたりとも予想通りにやって来た。
「やあ。久しぶり~」とM。
「今日、寒いよね」とT。

「えっ! 寒かったけ?」とびっくりする私に、三人が揃って「寒いよ!」と言う。
よくよく見れば、私以外の三人は冬服を着ていた。
「あれ? 今は夏……じゃないの?」
そう言う私は、Tシャツとジーンズの夏服である。そして寒さなどみじんも感じない。
「何言ってんのー!? もう冬だよー!」
「うっわ、見てるだけで寒くなるよその格好」
「何で半袖なの?」
三人に責められるが、体に感じる風はとてもぬるい。首をひねっていると、「周りの人も全員、冬物を着てるよ」と指摘される。
「あ、ホントだ。私ひとり半袖だったのかー」
何とも恥ずかしい。
家で着替えてこようとする私に、三人が一緒に行くと言う。
自転車で移動した私たちは、現実の私の家とは似ても似つかない家に着く。

これ、自宅じゃない……。
心の中でそう思うが、体は勝手に動き、私は玄関の引き戸を開けて中へ入った。
そもそもウチの玄関はドアである。違和感が大きいのに、それをどうにもできないまま奥に進むと、ちゃんと自分の部屋がある。
着替え終えて玄関を出ると、友人たちが待っていた。
「お待たせー」と再び自転車に乗り、みんな揃ってペダルを踏むが、私ひとりどうにも暑くてたまらない。
風を正面から受けても、寒さなんかひとつも感じない。蒸し暑い。
冬服を着ているから、余計に暑くて、汗が流れ出した。

絶対、おかしい……と思ったところで目が覚めた。
暑くて当然の朝を迎えていた。







  
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2010年07月13日

こんな夢を見た 2

真昼の住宅地を数人で歩いている。
ゆるやかな坂になっている道沿いに、似たような造りの家が並んでいて、それらはまだ新築のようだ。しかし住人の姿は見えず、車も通らない。ただ、数人が固まって歩いていて、その中に私も含まれている。
コピー用紙の束を持ち、先頭を歩いている男が言うには、この住宅地には今、だれも住んでいないそうだ。うわさによると何家族もが突然、煙のように消えてしまったといい、その原因はこの地域の中心部にある一軒家にあるとかで、今からその家に取材しに行く途中らしい。先頭者が持つ用紙を、後ろから覗き込んで見たが、細かい字で読めない。
「この紙、何ですか」と聞くと、男は少し動揺して、「企画書だよ」と嫌々答えた。話の成り行きがまったく分からないまま、怪現象の源とされる一軒家にたどり着いた。

新興住宅地の中心部に建っていたのは古いボロ家だった。あまりの意外さに動けない私以外の人たちが、勝手に玄関の戸を開けて中へ入っていく。しかも土足。
いくら何でも靴を履いたまま他人の家にあがるのはまずかろうと、私はスリッパを探してそれを使う。一歩踏み込むと、床板が今にも抜けそうな音を立てる。遅れてみんなのいる部屋に入ると、てきぱきと撮影の準備が進んでいて、ようやくこの集まりがテレビのホラー企画の為に動いていることが分かった。全部で何人いるのか数えてみたが、夢なので数が一定しない。5人から8人くらいだったろうか。スタッフには女性が一人だけいた。

家の中には衣類があちこちに投げられたように落ちている。洗濯物を一気に取り込んだらしき小山もある。私がいたのは和室で、箪笥がふたつあって引き出しのいくつかが畳の上に積んである。とにかく衣類が沢山ある。ざっと見る限り女性用の服ばかり。

掃除機がある。コードが伸びたままコンセントと繋がっている。まるで掃除の途中でほっぽり出したようだ。私は嫌な予感を感じて、台所をのぞいた。テーブルに飲みかけのコーヒーカップがある。ふと、そういえばこの家は古いが、長年無人だったらあるべきはずのホコリがない事に気づく。
「何してんだお前ら」の声に、スタッフが一斉に玄関を見る。青い作業着のおじさんが胡散臭そうな顔を向けて立っている。あわてて企画書だという用紙の束を持っている男が玄関まで走り、おじさんに平謝りし始め、他のスタッフたちのため息が続く。私が不思議そうにしているのを見かねて、女性スタッフが、「都市伝説のヤラセを撮影しに来たのよ。ちゃんと下調べしないし家主に話を通さないからこうなってる」と教えてくれた。
玄関から家主らしきおじさんが男を叱責して、全員出て行くよう言い渡す。
おじさんの言う事はもっともなので、さっさと出て行こうとすると、用紙の束を両手できつく握りしめた男がしゃがみ込んでわんわん大泣きを始めた。
出入り口をふさがれて、外に出られない。


  
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2010年06月01日

こんな夢を見た

私は甲子園球場にいる。
小雨の降る球場には、たくさんの人が傘をさしたり合羽を着たりして、観客席からグラウンドを見下ろしている。
なぜか私はグラウンド側に立っている。ポンチョ型の透明な合羽を着ている私に、観客が次々と野球とは無関係な質問をしてくるので困惑する。
ところが、甲子園なのに試合の気配は微塵もない。
マウンドに白い丸テーブルと椅子4脚のセットがひとつあり、そこに誰かが座っている。薄い影の人の形にしか見えないが、どうやら男性4人らしい。彼らは真剣に話し込んでいる。
あいかわらず私は観客から質問攻めにあう。
奥さんが家を出て行ったきり戻らないので、家の中が大変な事になってしまったんだが、奥さんはどこへ行ったのか、と見知らぬおじさんに涙ながらに聞かれ、ほとほと困る。
マウンドのテーブルの男たちは、歌手の城之内早苗について熱く語り合いだし、どんどん声を荒げている。
観客からの質問に終わりはなさそうで、私は早く家に帰りたいが帰れそうにない。  
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