2011年12月12日

からくり

岡本綺堂(著)・結城信孝(編)『岡本綺堂 怪談選集』を読了。
短編13本、全て怪談です。
怪談ってのは、因果がどうのこうのと解説されるより、謎のままにしておくのが怖くていいな~と思います。
そしてこの本のように、現代ではなく昔の怪談のほうが、ぼんやり暗くてじめっとしていてなおよろしいかと。

ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』。
この有名作品をまだ読んでいなかったわたくし。
映像化もされて……ますよね?
見てないなぁ。
オペラ座に勝手に住みついている怪人がうろうろする話、としか知りませんでしたが、いざ読んでみると、オペラ座の歌い手のクリスチーヌ・ダーエと、ラウル・ド・シャニー子爵と、オペラ座の怪人ことエリックによる三角関係じゃないっすか。
何より驚いたのが、オペラ座のからくり屋敷っぷりです。
忍者屋敷どころじゃない、からくりの規模も数も凄過ぎて唖然。

長嶋有『夕子ちゃんの近道』は、西洋アンティーク専門店なのに和箪笥も並んでいる骨董店、「フラココ屋」の二階に住むアルバイト店員の視点で語られる日々。
ほのぼの……だけじゃないな、妙な緊張感がそこはかとなく(?)漂ってました。
長嶋有の作品に出て来る女性は、「男性が理想とする現実にあり得ない女性像」ではないから、読んでいていちいちツッコミを入れなくて済むから楽です。  
タグ :読書


Posted by tack at 23:47Comments(0)本・小説