2011年12月16日

的確なツッコミ

谷川流『涼宮ハルヒの分裂』を読みました。
シリーズ第9弾にして、次の『涼宮ハルヒの驚愕』につづく……って、今回この1冊しか借りて来なかったのにー!!
ちゃんと調べてから借りろ、と冷静な自己ツッコミが入りましたが、確かこの本を借りた時の書棚には次の巻はなかった気がする……どっちみちとほほな状況に変化なし。

さて。
ここから恒例(?)のロマンス小説を熱く語る、自己満足の世界に突入です。
興味のない方は、すっ飛ばしてくだされ。
時間と心に余裕のある方は、しばしのお付き合いを願いたく候。

そんな訳で、今回読んだ4冊、すべてヒストリカルロマンスというジャンルの、ちょっと昔のキラキラな舞踏会だの爵位を持つ金持ちだのがわんさと出て来る本について、がっつりといきましょうか。

マーガレット・ムーア『恋物語の悪役をあなたに』。
公爵令嬢なのに、読書好きが高じてロマンス小説を執筆中のヒロインが、悪役のモデルになる人を探していたら、ちょうど悪名高い子爵(とうぜん男前な見てくれ)を見つけて、相手をガン見するという、変てこさで始まるロマンス。
だいたい19世紀頃までの女性は、本を読む事をよしとしない風潮だったので、この小説のヒロインはかなりの変わり者です。
このヒロインは、小説の悪役のモデルとして相手の男を使い、作品を出版するとともに、そのモデルとラブラブになるちゃっかりさんでした。

ベティーナ・クラハン『花婿判定試験』。
良家の子女を預かる事もある修道院にいる、落ちこぼれ修道女見習いのヒロインのやる事なす事に頭を抱えている修道院長が、「花嫁が欲しい」とやって来た男にこれ幸いとヒロインを押し付けてます。
ていのいい厄介払いされてますよ、ヒロイン……。

キャロライン・リンデン『愛は暗闇の向こうに』。
英国内務省のスパイ(!)が、伯爵令嬢に一目ぼれして、ツタの絡まる壁をよじ登ってヒロインに会いに行くのはどうなのか。
顔がばれちゃいけないからと、いつも夜中に壁をよじ登り、眠っているヒロインの部屋に忍び込んだりと、いろいろむちゃくちゃやってます。
その割に、昼間に変装中のスパイが、あっさりとヒロインに見抜かれてましたが。

キャット・マーティン『緑の瞳に炎は宿り』。
今まで読んだロマンス小説の中で、断トツに生活力のあるヒロインでした。
もともと貴族階級の令嬢なのに、両親を亡くした後は裏社会で生き抜き、帽子作りの腕前が凄いヒロインですよ、充分ひとりで生きていけます。
なのに、親が決めた政略結婚の相手としぶしぶゴールするつもりなのに、ヒロインにも手を出すヘタレなヒーローと最終的にくっつくのだから、ロマンス小説はどうかしていて面白いです。
この本の巻末に、三浦しをんの特別寄稿がありまして、

“おまえは下腹が容易に硬くなりすぎる! 中学生男子か!”

という、ヒーローへの的確なツッコミに吹きました。
ロマンス小説は、ツッコミながら読むのが正しいのだと改めて思う今日この頃。

タグ :読書

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