2019年01月03日

スチールパンク

昼間にがっつり仕事をして、夕方に1~2時間は読書するようにしております。
昨年末に図書館から借りた本を、サクサク読まないと、返却期日が近い……5日(土)には返さないと。
以下、読んだ本。

 大野晋 『日本人の神』
稲作と一緒に稲作用語も日本に輸入された文化のようで、南インドのタミル語との共通性の多さにびっくりします。
畠(はたけ)、田んぼ、畦(あぜ)、藁(わら)、米(こめ)、稲(いね)、穂(ほ)、粥(かゆ)、蒸かす(ふかす)……それ以外にも稲作関連用語の日本語とタミル語の音と意味の類似がもの凄い!
まぁ、稲作のない土地に稲が伝わったら、作り方から収穫から食べ方まで伝わって当然ですね。
面白い事に、稲作の精神性も同時に入り、神(かむ/かみ)という言葉もタミル語から来ているようです。
いやはや、わたくし的ドストライクの面白い本に出合えてとても嬉しいっす。

 小松左京 『日本アパッチ族』
戦後の日本で死刑は廃止され、罪人は 「追放地」 に捨てられるようになっている世界。
大阪に住む、仕事を失った主人公の木田福一は、憲法改正で新たに出来た 「失業罪」 で追放されてしまい窮地に陥るが、その土地でたくましく生きている、鉄とガソリンを食糧とする食鉄人たち、アパッチと呼ばれる人々に助けられ仲間になり、鉄を食う新たな人類が日本を滅ぼすまでを語る、スチール(鋼鉄)パンクなSF長編。
大法螺も積み上げると現実への風刺になるアクロバティックな本。
読み始めて5~6ページで、「まずい!」 と声に出したわたくし。何がまずいって、寝食を忘れて読みふけってしまうタイプの本だから。わたくしにとって大当たりの本でした。

 ジョン・ウィンダム 『トリフィド時代 食人植物の恐怖』
三本足で歩き、人間を捕食する謎多き植物・トリフィド。
もともとトリフィドは、上質な植物油が得られるからと人間が危険を承知で栽培していたが、ある日の緑色の大流星群を見た人類は視力を失い、自由に動き回り始めたトリフィドにもりもり食われる混乱の世界に。
流星群を見ずに寝こけていたり、目の治療で包帯を巻いていた入院患者(主人公)という、数少ない見える人たちと、トリフィドとの生存競争SF。


当たりの本ばかりで楽しい読書時間でした。

ところで。
また熊本で大きな地震があり、暗澹たる新年……。
昨年の大阪、北海道の地震もあり、嫌な気分です。
南海トラフ、おとなしくしていてくれないかな……。

タグ :読書

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